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2022年07月15日の記事は以下のとおりです。

深海探査。プルマーシースコパーオーシャンクエスト600

100年の歴史を持つこのブランドの時計といえば、私のように多くの時計愛好家が、以前紹介した2つのマスターシリーズやスリムラインシリーズなど、エレガントなデザインのモデルをまず思い浮かべるのではないでしょうか。シースコパー600ダイバーは、前コレクションのエレガントなモデルから一転して、スポーティでタフなデザインに回帰しました。

1963年、親ブランドであるFelcaの名を冠した初のダイバーズウォッチが発売され、ダイバーのために設計されたプロフェッショナルウォッチの一つであった。 1960年代に誕生したこの伝説的な時計は、実用的なデザインと優れた文字盤の透明性で一躍脚光を浴びるようになった。 1970年代には、優れた防水性を備えたダイバーズウォッチ「シースコパー」を発表し、ブランドの機械式時計製造技術と冒険家精神をアピールしました。

新しいシースコパー600は、直径42mmのサテン仕上げのスチール製ケースに収められ、さまざまな手首のサイズに対応できるサイズとなっています。頑丈なケースと洗練された防水設計により、600m防水を実現しています。また、深海に潜った後、気圧の低い環境に戻るとヘリウムによってクリスタルが破損する危険性があるため、ケースサイドにヘリウムドレインバルブを装備しています。これは深海の気圧から時計を守るために、プロのダイビングウォッチに不可欠な装置です。この機能を必要としない人も含め、多くのダイバーはそのような専門的な深さまで潜らないため、この機能を必要としませんが、この機能はプロの時計職人の専門知識を象徴しています。

反対側のリューズはねじ込み式で、不用意な接触や衝撃など、ダイビング中の一連のトラブルを防ぐために両側をリューズショルダーで保護し、リューズ上部にはブランドのプラムロゴを刻印し、周囲には滑り止めのピットを設け、握りやすさと調整しやすさを追求しています。また、リューズには特殊なパッドが装着されており、絶対的な防水性を確保しています。

ケースには、反時計回りに回転するブラックセラミックのベゼルが装着され、印象的な潜水時間スケールを備えていますが、15分からの数字がやや異なっています。また、ベゼルの外周には、握りやすいようにギザギザの滑り止めのピットパターンが付いていますが、全体的に比較的薄く、特にタイトな設計になっているので調節に少し手こずります。夜光付きトライアングルゼロマーカーは、暗く濁った水中でも簡単にダイビングタイムを読み取ることができます。

正式名称を「インフィニティ・ブラック」と呼ぶブラックの文字盤には、3時位置に白地に黒の日付窓を配したブラックセラミックのベゼル、円形のインデックスと369個のアラビア数字が混在し、幅広の針で優れた視認性を実現しています。文字盤の12時位置にブランド名、6時位置にシースコープのコレクション名、600m防水、クロノメーターのロゴを配しています。

また、針とインデックスには、写真のようにライトブルーのスーパールミノバ夜光塗料が塗布されています。

前面が見えたら、次は背面を見てみましょう。シースルーのケースバックは特徴的な舷窓としてデザインされており、外周にナックルボルトのデザインで装飾された窓があり、小窓からムーブメントの動きを確認することができるようになっています。ムーブメントには、ブランド創立100周年を記念して発表され、6年の歳月をかけて制作された自社製キャリバーT10を搭載しています。安定した精度を誇るT10ムーブメントは、完全に巻き上げた状態で72時間のパワーリザーブを実現します。

この時計には、サテン仕上げのスチール製ブレスレットと、エクステンション機能付きのフォールディング・クラスプが装着され、クラスプ上部にはブランドロゴが配されています。

結論：14,500人民元のプラムシースコパー600は、エントリーレベルの600m防水というプロフェッショナルなダイビング性能、スイス公式クロノメーター認定の自社製ムーブメント、そして美しいデザインで、コストパフォーマンスに優れたモデルとなっています。あえて問題点を挙げるなら、ベゼルがやや細く、きつくて調整がしにくいことですが、ベゼルのきつさは水中環境での誤接触防止のためのブランド設計によるものである可能性もあります。シースコパー600コレクションは、ブラックダイヤル＆ブラックベゼルを除く3モデルと、以前のおすすめモデルでも紹介したブルーベゼル＆ブルーダイヤル＆レッドダイビングスケールのスチールモデルがあり、個人的には好みの配色です。このコレクションが好きな人は、注目してみてはいかがでしょうか。